サイトアイコン ストグラ不二子日記

生い立ちⅡ

「使えるものは全て使って…。」
スラム街での生活も辛かった。お腹はいつでも空いていたし、街に住んでいる自分と同じくらいの年齢の子はみんながみんな羨ましく思えた。何もかもが違ってまぶしくて嫌いだった。私もいつか裕福な、何不自由のない生活がしたいと思っていたわね。
幼すぎるころは盗みをするなどして何とか生き永らえた。少し大きくなると私は”オンナ”をも武器にするようになった。若いオンナには男たちは優しく隙しかなかった。手玉にとってはいいように使ったり、お金のある者には時に”オンナ”を使って落としてきた。時に屈辱を覚えたけど、私の武器だとわかっていたから屈することなく自分らしく居続けた。

15歳くらいの頃、大きな出会いがあった。それが私が所属することになった組織「○○○」
この組織はいわゆるギャングみたいなものね。ボスが居てたくさんの構成員がいる。悪事を働いて稼ぐほかに、表向きは綺麗だけど真っ黒なお店の経営やドラッグの売買、殺しの依頼などなど…私はスラム街でボスに出会い、拾われた。
この組織はすごく冷たいもので、お互い出身も本名も知らない者同士が集まっていた。力がなければ、ずる賢くなければ生き抜くことができない厳しい世界。自分の能力を分析して各々が自分に合った仕事をしていた。私は得意のハニートラップや時に殺しをするべく海外にも足を運んでいた。生まれの国、日本にも何度か行き仕事をするうちに裏の人間とも知り合うことができた。どれも死が隣り合わせで刺激的な毎日だったなぁ。すごく…すごく懐かしい…

10年ほどそんな生活をしていたかな?信頼できる友人は少しはできたけど、生きてきた世界が世界だから簡単に人は信用しない。男もたくさん出会ってきたけど同じだけ別れもしてきた。こんなわがままで自由の好きな私を、1人の男が捕まえられるわけないでしょって思ってた(なんかこうやって思ってたの今となっては恥ずかしい///)
この頃はスラム街の近くの街はずれで、情報収集をするべくBarで働いていたわね。そこで出会ったのが私のダーリン。お店に入った瞬間からオーラがすごかったのを覚えてる。気づいたら同じ組織に居たし、すぐに仲良くなって一緒に悪いこと沢山した♪思い出深いのが宝石店に強盗したこと。2人で夜中にこっそり忍び込んでおっきな宝石を盗んだの。遊びながら盗んでたら途中で厄介な警察が来て朝まで追いかけっこしたのは最高にスリリングだった♡
この頃も「私の家族は今何をしてるだろう」とふと思って、裏の世界から色々探し回っていたけど何も情報は、なかった…。

こんな生活が続いていくと思っていたある日、ダーリンが組織内でおいたをしちゃって生活は一変。
ダーリンと私は組織から追われる身となった。私もダーリンも変装はお手の物だしどんな環境でもある程度は生きていけるくらいではあった。しかしリスクを考え、一緒に行動するよりもとにかく各々逃げ切るしかないと話し、私たちは「ロスサントスで落ち合おう」という約束をして別れた。それが私の中でダーリンとの最後だった。
現在もなお、ロスサントスでダーリンらしき人には出会ってないし連絡も来ていない。彼は今どこで何をしているのだろう…。

今日も彼の好きな煙草を吸いながら彼のことを想う。
私の名前は不二子・キャスパー。本名は…、私の家族の話をする際に教えてあげる♡
またいらっしゃい💋

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